考えるということ
「ちゃんと考えてる?」なんていわれたとき、
考えるなんて当たり前にできると思うかもしれません。
しかし、意外と私たちはしっかりと考えていないものです。
たとえば、人生について考えてみてください。
定年までしっかりと勤め上げて…その中で結婚と子育てもして…定年後はゆっくりしようかな…。
確かにそう考えたのだとしたら、そうなのでしょう。
しかし、考えたというより思ったという表現のほうがしっくりきます。
「ちゃんと考える」ためにはテーマが広すぎて、考えるポイントがなかなかわからないため、
ぼやっとしたイメージだけを思い浮かべてしまうのですね。
まんじゅうの薄皮部分…輪郭をたどるだけになってしまうのです。
いきなり人生について考えてといわれて、ささーっとちゃんと考えられる人も稀でしょう。
きっと、「人生の何について?」、「自分の?人類の?」、「今までの?これからの?」
と、考えるための道しるべを求めるはずです。
ちゃんと考えるためには、ちゃんと考えるためのテーマがないとできないものです。
「ちゃんと考えて」と言われたなら、「何について考えることを求められているのか?」を
まず考えてみないと前に進まないのです。