正解率95%が、65%に落ちる環境とは?
問題です。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄と同じ長さはどれですか。
(1) ̄ ̄ ̄ ̄ (2) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (3) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
正解はもちろん(3)ですね。95%以上の正解率という簡単な問題です。
こんな簡単な問題で、正解率が65%まで落ち込んでしまう環境があります。
心理学者ソロモン・アッシュ(ポーランド)は、人は簡単に他人の意見に流される、という実験を行いました。
上記の質問を、8人に行い、前の7人全員(サクラ)が(1)!と答えたとき、最後の一人(被験者)は(3)と答えられるか?というものです。
サクラがいない場合は正解率は95%を上回ります。
しかし、サクラがいる状態だと、なんと35%もの人が誤答(周りに流され、周りの意見に合わせてしまった)したというのです。
人はいかに他人に流されやすいか、という衝撃的な実験結果でした。
ほとんど誤答のない簡単な問題で、3割強の人が間違えるんですからね。
実験で、被験者はサクラたちが答えた後に答えるよう仕組まれていました。その様子をモニタリングすると、1人目のサクラが間違えたときは、被験者は馬鹿にしたように笑っています。2人目あたりから何か違った感情が芽生え、3人目になると笑いは消えて問題を凝視したり、周りのサクラたちの顔を見たりし始めるそうです。
この実験は、サクラの数を変えても行われましたが、サクラが3人いれば十分被験者は周りに流され誤答をするという実験結果になりました。
人や動物は集団行動をする生き物で、周りにある程度同調したほうがうまくいく(一人だけ意見が外れると集団から外される)ことを本能で知っています。
それがこの実験結果に表れたのでしょう。
人はこれだけ流されやすい生き物だ、ということを知っておくだけで役立つときがあるかもしれませんね。

