論理パズル『川渡りとスリの女たち』スリから守れるだろうか?

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川渡り問題は、8世紀のラテン語で書かれた文献が最古といわれる、長きにわたって愛されているパズルです。
この、最初の川渡り問題を作ったのは、カール大帝の相談役も務めたカンタベリー(現イギリスの都市)の大司教アルクインであると言われています。

この川渡り問題は、様々な派生問題が生まれており、難易度も高いものが多くなっています。
今回はその中で、最古の川渡りパズル「オオカミとヤギとキャベツの川渡り問題」よりも難易度がアップした問題を出題します。

川渡りとスリの女たちの問題

大きな川の前に男性3人と女性3人が立っています。
この川を渡りたいのですが、ボートは1つしかありません。

彼らは協力して川の向こうに渡りたいのですが、男性たちはこの女性3人がスリ集団の一味であることを知っています。
女性たちは、どちらかの岸にいる女性の数が、男性の数を上回ると、協力して確実にスリを働きます。

6人全員を、1度のスリも発生させずに、無事に川の向こうの岸に渡すにはどうすればいいでしょうか?

問題解決のヒント1

最初の岸も、向こうの岸も、常に男女の数が同じか、男性のほうが多くなくてはいけません。
ただし、男性の数がゼロの場合は、女性は何人いてもターゲットがいないので盗めません。

問題解決のヒント2

最後に対岸に渡る船に乗っている可能性があるのは、2つのパターンしかありません。
【女性ー女性】か、【男性ー女性】です。

なぜなら、【男性ー男性】を最後に対岸に渡る船に乗せるとしたら、既に対岸にいるもう一人の男性がスリにあっていることになるからです。

最古の川渡りパズル「オオカミとヤギとキャベツの川渡り問題」と同様、渡り方は1つではなく、細かい部分でいくつか変更が可能です。
この問題も、最後に渡る船に乗るのは【女性ー女性】と【男性ー女性】どちらにすることも可能です。

パズルの答え

1.〔女A+女B〕(又は〔女A+男A〕)が対岸へ

2.〔女B〕(又は〔男A〕)が戻ってくる

3.〔女B+女C〕が対岸へ

4.〔女C〕が戻ってくる

5.〔男A+男B〕が対岸へ

6.〔女B+男B〕が戻ってくる

7.〔男B+男C〕が対岸へ

8.〔女A〕が戻ってくる
※この時点で、対岸には男ABCがいる。

9.〔女A+女B〕が対岸へ

10.〔女B〕(又は〔男C〕)が戻ってくる

11.〔女B+女C〕(又は〔女C+男C〕)が対岸へ

最大のポイントは、「6.〔女B+男B〕が戻ってくる」でしょう。
2人が対岸に行き、2人が戻るので、人数的には1人も川を渡れていませんが、これで両方の岸で男性の数が女性の数を下回る事態を防ぐことができるのです。

Posted by admin3


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