年配有利な結晶性知能と若者有利な流動性知能

脳のふしぎ

人の知能には2種類があります。
結晶性知能流動性知能です
結晶性知能とは

正式には結晶性一般能力と言います。
結晶性知能とは、経験による知能や脳力のことで、当然ながら年を重ねるごとに結晶性知能は増してゆきます。

平均すると60代でもっとも高くなります。これは、定年後、なかなか新たな経験をする機会が減るためが大きいでしょう。
積極的に新たなことを始めたり、趣味を極めたり、ボランティアに参加するなど、経験を増やすことができれば、80になっても90になっても伸ばすことができる知能です。

 

流動性知能とは

正式には流動性一般能力と言います。
流動性知能とは、脳に備わっている知能と考えるとわかりやすいです。

例えば、単純計算でスピード勝負をするとしたら、若い人のほうが圧倒的に有利です。高齢になるとどうしても素早く反応できなくなるでしょう。
新しいことを覚えにくくなるのも、押し寄せる情報の波に対応できる脳力が落ちるためです。苦手意識も手伝ってしまい、新しいことは若いころのほうがよほど覚えやすいと感じるでしょう。

流動性知能は二十歳前後が最も高いといわれ、それ以降は緩やかに低下し、高齢者になると急激に低下します。
これも定年が関係していると思われます。社会とのつながりが急になくなることで、脳を使う機会が極端に減り、脳全体が衰えることで一気に低下してしまう能力です。

結晶性知能と比べると、流動性知能は高齢になってから差が開きやすい能力で、80歳になっても20代の平均と何ら変わらない能力を保つ人もいます。頭を意識して使い続けることは非常に大切なことなのです。

Posted by admin3


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