クラスの優秀+世話焼き=さらに優秀に
クラスにいる頭のいい子たち。その中で人に教えることが好きな人が必ずいます。時には黒板まで使って数人相手に事業開始。教えてもらう側としてはわからないところを聞きやすく、とても便利な存在です。
いつも聞いてばかりで悪いなぁ、テスト前なのに自分の勉強をする時間を削ってまで教えてくれちゃって・・・、そんな気分にさせてくれる彼らですが、実はこの行動自体が彼らの頭の良さをさらにアップさせています。
人は、読んだり聞いたりというインプットよりも、しゃべったり書いたりというアウトプットのほうがより強く記憶できます。
よく、英単語は書きまくれ、漢字も書きまくれ、書いて覚えろ、といいますよね。読んでいてるだけではなかなか覚えられません。
さて、英単語や漢字は理屈よりもとにかく覚えろ、となりますが、算数や、英語・国語の文法は理解が記憶を支えます。こういう分野では教えるという行為が理解と記憶の向上に大いに役にたちます。
人に教えるためには自分が十分な理解を持っていなくてはできません。頭の中の人に教えるつもりでやってみると、自分がどこを理解してないのかが浮き彫りになります。さらに、相手にわかりやすく伝えようとする行動が記憶を整理し、整理された記憶が記憶のさらなる定着を助け、強い記憶を作ります。
教えることで、記憶の反復・復習をすることにもなりますから、より記憶が脳内に残りやすくなる利点もあります。
つまり、教え手は、教わっている生徒を使って自らの記憶を強固なものにしているともいえるのです。できる子がさらにできる子になる、好循環ですね。