緑内障に気が付かない理由とは

体のふしぎ緑内障, 失明

緑内障とは、原因はまだ特定できていませんが、視神経に障害が発生し、視野が欠けてしまったり、場合によっては失明してしまう病気です。
失明の原因の約20%は緑内障で、失明原因第一位です。

緑内障の治療は眼圧を下げることが基本で、欠けた視野は元に戻らないことから早期発見が重要です。
しかし、緑内障は自分で気が付くことがなかなかできない病気です。緑内障を患う多くの人が自分の視野が欠けていることに気が付いていないというのです。

視野が欠けても気が付かない理由とは何でしょうか。

それは、目の優れた機能にあります。

目は2つあることから、片目の視野が欠けてももう片方の目が補ってしまいます。また、両目の視野が欠けていても、場所が異なればお互いに補正してしまい、まるで正常であるかのように見えてしまいます。
また、ゆっくり進行するので視野の変化について違和感を感じにくいのも、病気の発見を遅らせます。

もう一つ、目には優れた補正機能があります。それは、欠けた視野を勝手に埋めてしまうのです。例えば、周囲が広い白い壁で、一か所に時計があったとしましょう。
Aさんはこの時計がある位置の視野が欠けています。
すると、目は周囲が白い壁なので、きっとかけている視野の場所も白い壁なんだろう、と白い壁を見せるのです。
Aさんには時計は目に入らず、時計がある場所が白い壁に見えてしまいます。
これでは違和感を感じることができません。

こういった目の機能があることを知っておけば、たまに片目ずつで視野が欠けていないかのチェックを行う必要性が理解できます。
緑内障チェック用のポスターのような紙ももらえたり、購入したりできるはずですから、家の壁に貼って、定期的にチェックできると良いではないかと思います。

Posted by admin3


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