誰でも突然死の危険性が?虚血性心不全とは

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虚血性心不全とはどのような病気なのでしょうか。お笑いタレントの前田健さんがこの病で帰らぬ人となりました。まだ44歳とお若いのにそんなに急に起こるものなのか、と感じられた方も多いのではないでしょうか。

虚血性心不全とは、虚血性心疾患のことで、突然死を強調する場合に虚血性心疾患という病名を使うということのようです。40代あたりから増え始めるそうで、40歳以上の方にとっては他人ごとではありません。

虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症など、心臓の障害を言います。前田さんは以前から心臓に心配を抱えていたそうで、不整脈などがあったそうです。このことから、一般の人よりはこの病気に関するリスクは高かったと考えられますが、そうでなくても虚血性心疾患は誰にでも起こり得る病といいます。

虚血性心疾患とは

「虚血性」という文字から想像できますが、虚血性心疾患とは、心臓に血が行かなくなる、心臓の血が足りない状態を指します。
なぜ心臓に血が行かなくなるのか、その理由は血管が狭くなることです。血管の内側にコレステロールがたまって血管が細くなったり血管が硬くなったりして動脈硬化が進み、血管内の血の巡りが悪くなることで、心臓に血液が届きにくくなります。

運動後、普段より心臓に血液が必要になるのにもかかわらず、狭い血管がそれを困難にし、胸の苦しみを感じる、こういった一時的な発作のような痛みや苦しさを狭心症といいます。
さらに心臓にほとんど血液が通らなくなる状態を心筋梗塞といい、素早い治療をしないと命にかかわります。今は発症後6時間以内にカテーテルによる治療を行えば、9割以上死を免れるまでに医療技術が発展しています。ただし、その場で倒れ、心肺停止になるほど重症の場合、その場ですぐに蘇生を行う必要があります。
虚血性心疾患の原因とは

動脈硬化などが直接の原因になることから、生活習慣病が深くかかわっています。
高血圧、糖尿病、たばこ、飲酒などが危険因子です。
太っている方は高血圧、糖尿病のリスクが非常に高いですから注意が必要です。
太っているかの目安は、BMIという数値で計算できます。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例えば、161m59kgの人の場合、59÷1.61÷1.61=22.76となります。

BMIの正常範囲は20~25で、適正体重はBMI22だそうです。

普段から血圧が高いなぁとか、糖尿病が心配だと感じるなら、少しでも生活の改善を計る行動を始めることをお勧めします。例えば食事の際は野菜から食べ、主食を後回しにするとか、歩くときのスピードを少し早くするといった簡単なことでも、体には確実に良い影響が現れますよ。

Posted by admin3


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