新聞、雑誌、クロスワード、チェスで認知症リスクが3分の2~4分の1に

認知症予防情報, 統計データ認知症予防, 統計, リスク, データ

知的活動が認知症発症リスクを下げるという有名な調査結果があります。
アメリカ・ニューヨークのブロンクス地区で行われた75歳以上の高齢者を対象とした5年間の追跡調査によると、日常でよく知的活動をしている人は認知症になる確率が下がるという結果でした。

新聞や雑誌を読むとアルツハイマー型認知症発症リスクが3分の2に

日常でよく新聞や雑誌を読む人はアルツハイマー病認知症になる割合が3分の2に減ったそうです。

文字を読むという行動は脳を広く活性化するので、習慣として自ら進んで新聞や雑誌を読むというのは脳にとてもよい行動です。よく新聞や雑誌を読むということは、きっと読書が得意だったり好奇心でいろいろな情報を求める方が多いでしょうから、そういった行動も認知症発症リスクを下げる要因になっていると推測します。

チェスやクロスワードパズルでをルツハイマー型認知症発症リスクが4分の1に

新聞や雑誌以上に効果が認められたのはゲームやパズルの要素です。
チェスやクロスワードは頭を使う趣味ですから、これらを日常的に行う人は頭を使うことが好きな方も多いでしょう。
パズルやボードゲームは確かに認知症予防に役立つようです。

ただ、クロスワードパズルについてや様々な意見があり、実験によっては効果があまり認められないとする結果もあります。
2016年7月の国際アルツハイマー病会議での研究発表によると、実験によりパズル的要素をゲームにしたスピードトレーニングで認知症発症リスクが半減した一方でクロスワードパズルはさほど効果がなかったといいます。
ニューヨークのブロンクス地区の統計と違い、習慣化したものではなく一時的に(5週間程度)週1度程度行ったものですので、クロスワードパズルで脳を活性化するなら習慣化する必要があるといえるかもしれません。

いろいろな統計結果や脳の働きを見る限りでは、クロスワードパズルはその取り組み方で効果が分かれるのではないかと考えています。
例えば、だらだらとやったり、簡単なものだったり、脳トレと思って仕方なしにやっているような状況では脳はあまり活性化しないでしょう。一方で適度な難易度のクロスワードパズルを時間制限を設けてせかせかと解くのであれば脳は活性化するはずです。
ニューヨークのブロンクス地区の統計にあったクロスワードパズルの結果は、それを趣味とする人たちのものですから、おそらくテンポよく解いているでしょう。
一方でスピードトレーニングの対照群としてクロスワードパズルを解いた人たちは、好きでもなく仕方なしにやった人も多いはず。しかも一時的です。これが効果の有無の差を産んでいると考えられます。

2つの実験から見えること

スピードラーニングは継続してお金と気合が必要です。パソコンが使える環境も必須です。
一方でクロスワードは好きな時に好きな場所で取り組める気楽なものです。
スピードラーニングは訓練の要素が強く、クロスワードは楽しむ気楽さがある娯楽です。

それならば、スピードラーニングのように脳をたくさん使って、クロスワードのように楽しめれば効果は上がってくるでしょう。
例えばチェスやマージャン、脳トレパズルや頭を使うゲーム、ブログを書く、新聞のスクラップ等です。

習慣化が出来ればそれが一番なので、好きなものを中心にやってみてはいかがでしょうか。

 

Posted by admin3


PAGE TOP